^^;困った時のショートショート3 [管理人の勝手でしょ!]
『チビ』
散歩コースにチビはいた。
まだ、幼稚園かな。ぶかぶかのマンチェのユニフォームにサッカーシューズ。
チビのくせに、めちゃくちゃ鋭いボールを蹴りやがる。
壁に当たって跳ね返ったボールが僕の方に転がる。
右足の親指でボールの底をこすり上げる。
フワッ、と浮かんで、左に落ちながら、チビの胸に。
完璧なトラップ。
「ねぇ、おじさん、今のどうやって蹴るの?」
チビは女の子だった。
5メートルばかり離れて、ボールのやり取り。
勘がいいのだろう。すぐに覚えた。
数日後、相変わらず散歩中の僕のお尻をシューズバックで殴る奴がいる。
チビだった。大きな笑顔でピースをしている。
(試合、勝ったのかな?)。
チビはなにやら、ごそごそとポケットを探ると、
僕の手のひらに何かを渡した。
「じゃね!」
ミルキー。春風のように疾走していくチビにインステップキック!
気づいたかなぁ。
散歩コースにチビはいた。
まだ、幼稚園かな。ぶかぶかのマンチェのユニフォームにサッカーシューズ。
チビのくせに、めちゃくちゃ鋭いボールを蹴りやがる。
壁に当たって跳ね返ったボールが僕の方に転がる。
右足の親指でボールの底をこすり上げる。
フワッ、と浮かんで、左に落ちながら、チビの胸に。
完璧なトラップ。
「ねぇ、おじさん、今のどうやって蹴るの?」
チビは女の子だった。
5メートルばかり離れて、ボールのやり取り。
勘がいいのだろう。すぐに覚えた。
数日後、相変わらず散歩中の僕のお尻をシューズバックで殴る奴がいる。
チビだった。大きな笑顔でピースをしている。
(試合、勝ったのかな?)。
チビはなにやら、ごそごそとポケットを探ると、
僕の手のひらに何かを渡した。
「じゃね!」
ミルキー。春風のように疾走していくチビにインステップキック!
気づいたかなぁ。