シンガーソングライターって？

「若きガールフレンドへ」
中央道、脇道、思い通り、裏通り、その通り…。
道にも色々あるが、確かに就職時、どの道を進むかで悩んだ。
いや、その前に「就職」が「社会」が怖かった。
アルバイトはしていたが、
学生の身分からサラリーマンはかなりキツイ（あまちゃんですから）。
今は「就職」に対する対策もしっかりあるようだが、
当時は「大学出したんだから、後は勝手にやって」だった。
私の場合は瓢箪から駒で、
病気して読書に夢中になったおかげでコピーライターという道を歩めた。
同僚や会社にも恵まれていた方だろう。
さて、今、三十路あたりで就活している人は大変だ。
ほとんど生きて来た時期が失われた２０年。
就職氷河期でキャリアもなく三十路。
アベノミクスで上流企業に賢く行った奴等と比較されている。
だからと言って、これという仕事もない。
一生アルバイターから抜け出すためにみんな必死だ。
　そんな切ない叫び声を昨日、聴いた。ライブバーで。
曲もいいしギターもうまい。
だが、その歌詞を叫びまたは微笑みながら歌う彼女は痛ましかった。
本音を彼女は吐いている。
なんの作戦もたてず、美人と言われる顔を歪ませながら。
もちろん、男はスケベ心も持ちつつ彼女に近づく。
でも、彼女の防護壁は頑丈だ。丁寧語とごめんなさい、で家路を急ぐ。
でも、彼女の歌は微妙に変化してきたのだろう。
昨日の歌では、「転職」という言葉が聞かれた。
恐ろしく心配だが、
自分で頑張って決めたことを彼女は歌うことで逃げないよう、世界に向けて誓ったのだ。
思った通りに行けばいい。

他人のおせっかいはいらなかった。